北上・西和賀

西和賀の魅力伝えたい わらび餅作り実演も ふるさと納税オンライン交流

わらび餅作りの実演などが行われたオンラインファンミーティング

 西和賀町のふるさと納税寄付者と地域が交流するオンラインファンミーティングが25日夜、同町川尻の湯夢プラザを配信会場に行われた。同町特産のわらび餅の製造実演や試食などを通じて西和賀の魅力を伝えるとともに、国道通行止めで閉鎖されている道の駅錦秋湖への支援を求めた。

 町内の国道107号は2021年5月の地震の影響で一部区間が通行止めとなり、付近にある同道の駅も休業が続いている。町は特産品の販売拠点が失われたことを受け、道の駅を運営する西和賀産業公社のキッチンカーのリニューアルや、わらび餅職人の派遣事業などに向けてガバメントクラウドファンディングで寄付を募っている。

 同ミーティングはふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク(東京都渋谷区、川村憲一代表取締役)が主催し、寄付者や関係者ら約20人が参加。同町の歴史や基幹産業、特産品、行事などが説明され、オンライン参加者は事前に届けられたわらび餅を味わいながら懇談した。

 同町湯本のお菓子処たかはしの高橋忍さん(57)と久美子さん(49)夫妻がキッチンカーでわらび餅を練り上げる工程や試食の様子なども中継され、夫妻は「国道の通行止めで交流人口が少なくなったことを肌で感じる。わらび餅作りを皆さんの所に行って実演し、出来たてを食べて喜んでいただきたい」と語った。

 参加者からは「和菓子も洋菓子も好き。コロナ禍で工場見学に行けないので、こういう機会があるのは楽しい」「職人が作るわらび餅をどうしても食べてみたかった。おいしくて感動した。現地に行って食べたい」などの感想が聞かれた。

 同町ふるさと振興課の高橋直幸主査は「西和賀の取り組みを知ってもらえてうれしい。ふるさと納税を通じて温かいコメントを頂くと、町の頑張りにもつながる」、同道の駅の増岡幸樹店長は「特産品をその土地で食べると、また違った味わいがある。西和賀は風景もごちそう。他にもおいしいものがあるので来ていただきたい」と呼び掛けた。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年5月5日付
北上・西和賀
2024年5月5日付
北上・西和賀
2024年5月5日付
北上・西和賀
2024年5月5日付