県内外

ネット口座悪用 不正送金に注意 岩手県警

 県内でインターネットバンキングを悪用した詐欺の被害や、同様の手口でだまそうとする予兆電話が相次いでいる。犯人がネット上で被害者の口座から送金してしまう新たな手口とみて、県警が注意を呼び掛けている。

 県警によると、従来は言葉巧みに被害者を現金預払機(ATM)に誘導して現金を振り込ませる手口が多かったが、2月9~10日に盛岡、花巻、遠野の3市でインターネットバンキングを悪用した複数の被害や予兆電話を確認。いずれも犯人が個人情報や口座・暗証番号などを聞き出し、被害者名義で勝手にインターネットバンキングの利用登録を行う手口だった。

 一関市では、この手口により、先月10日から15日にかけて60代女性が計約850万円をだまし取られる高額被害が発生した。

 インターネットバンキングの利用を開始するには、本人認証用のフリーダイヤルへの電話が必要だが、被害者が一度電話してしまうと、犯人がネット上で勝手に他口座へ送金できる状態になるという。

 被害の未然防止に向け、県警生活安全企画課の豊岡茂次長は「電話で個人情報を尋ねられたりした場合は詐欺を疑い、いったん電話を切って警察や金融機関に確認してほしい」と注意喚起している。

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