北上・西和賀

北上線 運行本数増便を JR盛岡支社に要望 沿線地域開発促進協

久保支社長(右)に要望書を手渡す髙橋市長

 北上市、西和賀町、秋田県横手市の各首長、議会議長で構成する北上横手地域開発促進協議会(会長・髙橋敏彦北上市長)は28日、JR東日本盛岡支社に北上線の運行本数の維持、増便、利便性向上などを求め要望した。

 要望書では「北上線は通勤・通学、通院、買い物など住民生活に欠かせない路線。将来的にも現在の運行本数(平日北上発着上り9本、下り10本)を維持し、高校生の帰宅時間に合わせ下り列車で午後7時台後半の増便を」と求めた。

 さらに、交流人口拡大と利便性向上へ▽各事業と連携したイベント列車の運行▽自転車を列車内に持ち込むサイクルトレイン▽北上駅東口の混雑解消へ指定席券売機と新幹線用自動改札機増設▽交通系ICカード「Suica(スイカ)」の対応エリア拡大▽駅舎に電光掲示板設置、ユニバーサルデザイン化―などを要望した。3市町を代表し、髙橋市長が盛岡市の同支社を訪問。久保公人支社長に要望書を手渡し、非公開で協議した。

 協議後、髙橋市長が取材に応じ、「特に今は(西和賀町内の)国道107号が通れない中で重要な公共交通。(JR側から)利用が高くない状況で運行維持自体が大変だが、しっかり維持していきたいとのお話を頂いた。われわれも多くの皆さんに利用いただけるよう働き掛け、維持をお願いすることが重要」と説明。増便は難しいとの回答だったが「今、コロナ禍で大変な状況は理解する。コロナ後を見据え地域と一緒に利用促進し、地域のイベントと結び付けて交流人口を増やしていくか、対策を議論したい」と語った。

 誘致企業の要望が多いSuicaは、東北線で対応エリア拡大の方針が示されたという。サイクルトレインについては「車両、ホームの構造上でハードルが高いようだが、自転車は2次交通で重要なツールになる」と課題解決を望んだ。

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