花巻

まちの水、壁 動き表現 加藤さん(紫波)油絵展 八丁土蔵ギャラリー【花巻】

壁や水をテーマにした油絵が並ぶ加藤さんの作品展

 紫波町在住の画家加藤祐子さん(48)の作品展「楽論4」は、花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館「八丁土蔵ギャラリー」で開かれている。まちに存在する水と壁をモデルにした油絵が並び、独自の世界観が来場者の目を引き付けている。4月17日まで。

 加藤さんは仙台市出身。1996年に岩手大教育学部特別教科教員養成課程を卒業した後、フランスへ留学し、美術を学んだ。現在は盛岡スコーレ高校に勤務しながら、盛岡市や仙台市などで個展を開催しており、2006年には県美術選奨を受賞している。

 仕事が多忙だったため、10年間近く創作活動から離れた時期があったといい、5年ほど前に「やっぱり自分は絵を描くのが好きなんだと気付いた」と再び油絵を描き始めた。

 散策しながら絵の題材を探していく中で、テーマとなる「水」と「壁」にたどり着いた。今展では31点を並べ、「まちの水」シリーズは東京都や神奈川県、盛岡市の街頭に存在する水を描いた。F100号の「まちの水 光」と「まちの水 鏡」は中津川をモデルにしており、「まちの水 光」は荒々しく流れる川に光が照らされる光景、「まちの水 鏡」は穏やかな川の姿を表現している。

 壁シリーズでは、東京都の銀座や築地などで見つけた壁を描いた。加藤さんは「壁にはそこに住む人の営みを感じる」といい、壁とそこにある傷や落書き、さびを味わい深く描き出す。

 「絵を描く時には、その題材の動きを大事にしている」と加藤さん。高校勤務での経験も創作活動に大きな影響を与えているといい、「水や壁のほか、いつかスコーレの日々というテーマで絵を描いてみたい」と笑顔を見せる。

 時間は午前9時~午後4時30分。入場無料。月曜休館。問い合わせは同ギャラリー=0198(42)4402=へ。

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