一関・平泉

夢や希望胸に 学びや巣立つ 一関市内の高校で卒業式

里舘校長(右)から卒業証書を受け取る卒業生

 一関市内の多くの高校で1日、卒業式が行われた。同市磐井町の県立一関一高(里舘文彦校長、生徒627人)では教師や保護者らが見守る中、全日制普通科190人、同理数科35人の計225人が夢や希望を胸に学びやを巣立った。

 新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、在校生の出席を見送るなど前年に引き続き感染対策を講じて実施した。卒業生は一人一人呼名され、その場に起立。卒業証書の授与は普通科の大竹真央さん、理数科の西山圭太さんの2人が代表して登壇し、里舘校長から証書を受け取った。

 卒業生を代表してあいさつした普通科の佐藤奏さんは、新型コロナの影響で修学旅行をはじめとする学校行事や部活動の大会が相次いで中止となったことを振り返り、「しかし失ったものだけではなく、3年生になり感染防止対策を取った新しい形で体育祭や文化祭を開催できた。今できることをし続けるということはこれから私たちの大きな力になる。私たちはそれぞれの道に向かって旅立つが、苦しい時こそ互いに切磋琢磨(せっさたくま)した日々を思い出して進んでいく」と晴れやかな表情で語っていた。

 里舘校長は式辞で「臆することなく日々新たな夢や目標を設け、希望と勇気と自信を持ち、自分の信じた道を進んでください」と激励。在校生を代表して応援団がはなむけのエールを送り、先輩の新たな門出を祝った。

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