一関・平泉

岩渕麗楽凱旋 「応援に支えられた」 市長へ北京五輪出場報告【一関】

佐藤市長(右)から花束を贈られ笑顔を見せる岩渕選手

 北京冬季五輪スノーボード女子日本代表で、ビッグエア4位、スロープスタイル5位と2種目で入賞した一関市東山町出身の岩渕麗楽選手(20)=一関学院高―法政大2年、バートン=は2日、市役所を訪れ、佐藤善仁市長に出場報告を行った。地元に凱旋(がいせん)した岩渕選手はメダルに一歩届かなかった悔しさをにじませながらも、「皆さんの応援に支えられた」と感謝し、4年後の次期五輪への意欲も示した。【社会面に関連

 岩渕選手は母恵里香さん(48)と共に市役所を訪れ、職員に拍手で出迎えられた。佐藤市長から花束が贈られると、笑顔を見せた。

 岩渕選手は「たくさん応援ありがとうございました。メダルという形に残るもので結果を残せず、応援に応えることができなかったことが唯一の心残りで残念だったが、皆さんの応援に支えられた」と感謝の言葉を述べた。

 4位で迎えた決勝の3本目で、女子では世界初となる後ろ方向に3回宙返りする大技「トリプルアンダーフリップ」に挑み、惜しくも着地で転倒したが、その後に各国の選手が駆け寄って挑戦をたたえた場面については、「お尻をついた瞬間には終わったと思っていたので、あんなにみんなが駆け寄ってくれると思わなくてうれしかった」と振り返った。4年後に向けては「絶対メダルを取りたい」と力強く述べた。

 佐藤市長は「大変お疲れさまでした。特にビッグエアで最高難度の大技に挑戦して世界中の人たちに勇気と感動を与えた。一関市民の大きな誇り。これからも自分のやりたいことをやっていくのが一番なので、みんなで応援している」とエールを送った。

 前回平昌五輪に続き岩渕選手は、スロープスタイルで5位に入った後、得意のビッグエアでは左手甲を骨折しながらも2大会連続で4位となった。特に、決勝3本目で大技に挑んだ姿勢が世界中からたたえられ、その挑戦に感動した国際オリンピック委員会のバッハ会長から時計が贈られた。競技終了後は2月18日に帰国し、翌日地元に戻って1週間隔離生活を送ったといい、今月6日まで県内に滞在する予定。今季の残るワールドカップ(W杯)は欠場するといい、「リラックスしたい」と語っている。

momottoメモ

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