援助に手書きの感謝状 ネパール地震被災・ジョロンゲ村 林さん(妙円寺前住職)「助け合い大切」【花巻】
2015年のネパール地震発生後から、同国の支援を続けてきた花巻市愛宕町の妙円寺の前住職林正文さん(86)。18年には被災したジョロンゲ村に「コミュニティセンターハヤシ」を整備した。このたび、林さんに同村から感謝状とメッセージカードが贈られた。林さんは現地の人々の心遣いに感激し、「互いに支え合う精神を持ち続けことが大切だ」と語る。
ネパールでは15年4月にマグニチュード7・8の大地震が発生。建物の倒壊をはじめ土砂災害などの被害を及ぼし、死者が8000人以上に上る未曾有の大災害となった。
県ユニセフ協会常務理事と同協会花巻友の会会長を務める林さんは、東日本大震災発生時に同国が日本に対して支援をしていたことを知り、遠野市のNPO遠野まごころネットを通じて援助を開始。被災したジョロンゲ村にコミュニティセンター、チャップ村に学校を設立した。
2月17日に同NPOを通じて、林さんにジョロンゲ村からともにA4サイズの感謝状と日本語がつづられたメッセージカードが贈られた。
いずれも手書きで、感謝状には英語で「あなたの援助が子供たち、女性、高齢者の生活を大きく変えてくれた」などと謝辞が記されている。
林さんは「ネパールは東日本大震災の時にも手を差し伸べてくれた。今回の感謝状は本当にありがたい。額に飾って、大切に保管する」と笑顔。「ジョロンゲ村もチャップ村も本当に厳しい生活をしている。互いに助け合う心を持っていれば世界は平和でいられる。現在は新型コロナウイルスで海外には行けないが、いつかネパールに行き、現地の人々に会ってみたい」と話している。
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