奥州・金ケ崎

髙橋寛寿氏制す 金ケ崎町長選 高橋文浩氏に270票差

花束を受け取り、笑顔を見せる髙橋寛寿氏(左)=6日午後9時12分、金ケ崎町西根揚場後の事務所

 任期満了に伴う金ケ崎町長選は6日、投開票が行われ、新人の髙橋寛寿氏(66)=無所属=が4499票を獲得し、新人の高橋文浩氏(58)=同=に270票差を付けて初当選を果たした。髙橋寛寿氏は2回目の挑戦で、「住みやすさ日本一のまちづくり」を掲げて出馬。現職髙橋由一氏に敗れた前回(2018年)より386票伸ばして勝利した。高橋文浩氏は初出馬で、現職の後援会からの支援を受けて選挙戦を展開したが、一歩及ばなかった。

 同町西根揚場後の髙橋寛寿氏の事務所には支持者らが詰め掛け、開票結果を待った。午後8時50分ごろには拮抗(きっこう)した状況が伝えられ、どよめきとともに緊張感が漂ったが、9時ごろに当選の報が届いた瞬間、歓喜に包まれた。

 間もなく絵理子夫人と共に会場入りした髙橋寛寿氏は、満面の笑みで支持者と握手を交わし、万歳三唱して4年越しの悲願成就に浸った。

 髙橋寛寿氏は「長い時間、厳しい戦いを支えていただいた。きょう、この結果は私の勝利であり、皆さんの勝利であり、町民の勝利。戦いは終わった。これからは町民全員で力を合わせ、住みやすさ日本一の金ケ崎をつくりたい。誠心誠意頑張ります。お世話になりました、お世話になります」と力強く誓った。

 花束贈呈や鏡開きに続き、全員で乾杯して喜びを分かち合った。

 投票率は68・53%(男66・89%、女70・22%)で、前回を0・75ポイント下回った。当日有権者数は1万2837人(男6530人、女6307人)。投票総数8797票のうち、有効8729票、無効68票、不受理・持ち帰りはなかった。

 髙橋寛寿氏(たかはし・かんじゅ)山形大工学部卒。1978年に金ケ崎町職員に任用。財政課長、参事兼総合政策課長などを歴任。2016年3月に奥州金ケ崎行政事務組合事務局長で退職。元社会福祉法人共伸会副園長。同町永栄中細越在住。66歳。

厳しい結果 高橋文浩氏

 高橋文浩氏は午後9時すぎ、約150人の支持者を前に敗戦の弁。「厳しい結果で全て私の不徳のいたすところ」と頭を下げた。今後の町政について「私の訴えてきたまちづくりは間違っていないと思う。当選者には今の流れを切らすことなく町政を担ってほしい」と述べた。

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