一関・平泉

地域密着複合店目指す 藤沢で12年間タイ料理店営業 高橋さん夫婦 CF活用し支援呼び掛け

カフェレストランなどが入る複合店の完成イメージ図
南三陸町(宮城)出店計画

 一関市藤沢町で12年間、本格タイ料理の店「和sian―cafe aimaki(ワジアンカフェ・アイマキ)」を構えていた高橋大吾さん・美由紀さん夫婦は現在、宮城県南三陸町にある店舗で営業している。新たな挑戦として同町歌津地内の造成地区に、海が見えるカフェレストランやセレクト雑貨ショップなどが入る複合店の出店プロジェクトを計画中。資金の一部はクラウドファンディング(CF)で支援の協力を呼び掛けている。

 タイで修行した大吾さんは、2005年6月に岩手、宮城県境の藤沢町大籠で、タイ料理とスペシャルティコーヒー、自然派ワインの店をスタートさせた。11年の東日本大震災で南三陸町にあった自宅が被災。仮設生活をしながら夫婦で営業を続ける一方、古里・歌津に住宅を併設した新店舗を建てる準備を進め、17年に再スタートを切った。

 出店を予定するのは商業施設「ハマーレ歌津」の南側で、南三陸町が事業用地として公募していた区画。「潮風を感じ、誰でもゆっくり楽しめる小規模複合店」を目指し、カフェレストランのほか、物販エリアや多目的ルーム、屋外にはイベントガーデンやテラス席などを設ける予定で、店舗名は「Utatsu seaside terrace」(仮称)。23年6月の開業を目指している。

 費用は自己資金と補助金、金融機関からの融資で大半は確保の見込みが立ったが、残る380万円をCFなどで募っている。サイト「READYFOR」で受け付けており、返礼品あり、なしの支援が選べる。

 美由紀さんは「今までは殺伐とした工事現場だったような場所に、潤いや緑を加えたい。そして暮らす人たちの生活の一部となれるよう、地域に密着したお店にしたい」と話している。

 CFの締め切りは今月18日。問い合わせなどは美由紀さん=080(1805)3195=まで。

momottoメモ

【外部リンク】READYFORのプロジェクトページ
「南三陸町の震災跡地に 観光と交流の場をつくりたい」

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