奥州・金ケ崎

自信と誇り持ち前進 県立農業大学校卒業式【金ケ崎】

菊池校長(右)から卒業証書を受け取る農業大学校卒業生

 県立農業大学校(菊池徹哉校長)の2021年度卒業式が9日、金ケ崎町六原の同校で行われ、43人の卒業生が学びやを巣立った。卒業生は地元に帰って就農するほか、大学編入、農業関係団体などへの就職の道を歩む。

 同日は、農産園芸学科(農産経営科、野菜経営科、果樹経営科、花き経営科)、畜産学科(酪農経営科、肉畜経営科)の6科で2年間学んだ学生の門出。県、県議会、同校後援会、同窓会、父母会から来賓が出席した。

 式では国歌の演奏に続いて卒業証書授与が行われ、1人ずつ呼名された学生が登壇し、菊池校長から卒業証書を受け取った。成績優秀者やリーダーとして活躍した学生に表彰状と副賞が贈られた。

 式辞で菊池校長は「卒業して就農や進学、就職することがゴールではない。それは自らの夢を実現するための第一歩。皆さんに失敗する覚悟を持つという言葉を贈りたい。失敗しないということは挑戦しないこと。そうした生き方には成功はない」と激励。送辞で在校生代表の遠藤巧夢さん(19)は「先輩方が築き上げてきた伝統をさらに発展させる」と先輩たちに誓った。

 卒業生代表の千田朋実さん(22)は「農業を取り巻く情勢はスマート農業、マーケットの国際化など発展の要素があり、実践的な学びを深めた私たちの果たす役割は大きい。自信と誇りを持ち、前を向いて進むことを誓う」と力強く答辞を述べた。

 同校によると、卒業生の進路は、就農5人、農業研修2人、農業法人などへの就職が18人で就農率は58%。このほかは、県内JA、農業関連企業、公務員、一般企業などへの就職、大学編入などとなっている。

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