花巻

鐘突き鎮魂の祈り 各地で犠牲者悼み行事【花巻】

東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り鐘を突く参列者=花巻市、妙円寺

 東日本大震災発生から11年目となる11日、県内では震災の犠牲者と被災地復興への祈りを込めた催しが行われた。参加者は発生時刻の午後2時46分に合わせて黙祷(もくとう)し、支援継続への思いを新たにした。

花巻・妙円寺

 花巻市愛宕町の妙円寺(林光太郎住職)では、「勿忘(わすれな)の鐘」が行われ、関係者ら13人が参列。震災を風化させないため、2012年から毎年実施しており、参列者は一人ずつ鐘を打ち、静かに手を合わせて犠牲者の冥福を祈った。

 花巻北中学校からは生徒を代表して伊藤清志朗さん、嵯峨夏輝さん(ともに2年)が初めて参列。伊藤さんは「亡くなった方々が安らかに眠ってほしいと願いを込めて鐘を突いた。震災は決して忘れてはいけない」と語り、嵯峨さんは「鐘の音が被災地にも響いて、犠牲になった方々の事を癒やしてほしい」と願っていた。

 林住職は「心の復興はまだ進んでいない。共に悲しむことができる場を残すためにも、催しは続けていきたい」と話していた。

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