奥州・金ケ崎

霜降り牛産地発信誓う 牛の博物館 食文化ミュージアム認定【奥州】

牛の博物館の「前沢牛と郷土」コーナーの一角。同館は文化庁の食文化ミュージアムに認定された

 奥州市前沢字南陣場の市牛の博物館(麻生久館長)は、文化庁から食文化ミュージアムの認定を受けた。日本の多様な食文化を継承・振興するため、学びや体験を提供している施設の情報を集約して発信する取り組みで、県内で認定された博物館・美術館は同館のみ。同館は家畜として人類の発展に寄与してきた牛を取り上げる博物館として、日本ならではの霜降り牛肉の産地である地元の紹介を含め、一層充実した活動を誓っている。

 認定は3日に同庁が発表。有識者委員会の審査で全国からの応募80施設中70施設が選ばれた。▽博物館・美術館▽道の駅▽食関連施設―の区分があり、博物館・美術館は同館を含め12施設。本県からは食関連施設で久慈市山村文化交流センター・おらほーるも認定された。

 認定施設はミュージアムに見立てた専用ホームページ「食文化ミュージアム」で紹介され、企画展やイベントなどの情報も発信される。日本各地の食文化や郷土料理を簡易的に紹介する写真を無償で二次利用することも可能になる。

 牛の博物館は1995年、国内唯一の牛専門の登録博物館として開館した。牛を生物学と人文科学の両面から紹介し、特に食文化は「前沢牛と郷土」のコーナーで地場産業の歴史と歩みを解説。バターやアイスクリーム作りなど、牛にまつわる食の体験教室も長年開催している。

 食関連の体験教室は新型コロナウイルスの影響で休止が続いているが、状況を見ながら再開したい考え。同館の川田啓介館長補佐は「これまで展開してきた取り組みを大事に、さらに磨き上げていきたい。特に霜降りの肉牛は、遺伝的に和牛にしかできない食文化。皆さんに知ってもらう活動に取り組みたい」としている。

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