今月いっぱいザゼンソウ見頃 和賀町藤根地区【北上】
北上市和賀町藤根地区に自生するザゼンソウが咲き始め、本格的な春の気配を漂わせている。
サトイモ科の多年草。濃いえんじ色の仏炎苞(ぶつえんほう)が花(肉穂花序(にくすいかじょ))を包み込んでいるのが特徴で、座禅を組む僧侶の姿に似ていることが名前の由来とされる。
県道盛岡和賀線沿いにある群生地を「ざぜん草の里」として藤根自治振興会が管理。地元有志でつくる藤根ざっそうの会が駐車場の草刈りや木道の整備に取り組んでおり、今月6日から入場できるようになった。
同振興会によると、年々数が少なくなるとともにサイズも小さくなっているという。新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、「ざぜん草の里 里びらき」イベントは3年連続で中止となったが、見頃はこれからで今月いっぱい続くとみられ、藤根地区交流センターのフェイスブックで開花状況を発信している。