郷土の味 ラーメン、丼で　代替店あすオープン　国道通行止めで休業　道の駅錦秋湖【西和賀】

　西和賀産業公社は、西和賀町内の国道１０７号の通行止めにより休業している道の駅錦秋湖の代替店を１８日、同町小繋沢にオープンする。こだわりの町産食材を使ったラーメンや丼物など、食欲をそそるメニューを提供し、西和賀の味覚を新たな形で町内外の人たちに楽しんでもらう。

　店名は「ラーメンと丼ぶりの店　にしき」。場所は同社が同国道沿いで運営する湯田牛乳直売店「結ハウス」の向かいで、「うまいうまいラーメンショップ湯田店」だった店舗。通行止め解除を予定している今年の積雪期前まで、期間限定の営業となる見通しだ。

　ラーメンはしょうゆとみその２種類。スープは西和賀の地鶏「南部かしわ」のガラを使用し、地元の野菜や、道の駅間で交流のある宮古市の三陸産昆布などを合わせてこくとうま味を引き出した。価格はいずれも税込みで、しょうゆが６００円、みそが７００円。

　ラーメンにセットで丼を付けることもでき、南部かしわのチャーシューを使った「地鶏のねぎ塩丼」、西和賀産ブラウンスイス牛の「ローストビーフ丼」「カレー丼」、国産豚バラの「柔らかチャーシュー丼」の４種類から選べる。

　丼としょうゆラーメンのセットは１０００円、みそラーメンとのセットは１１００円。丼単品の販売はないが、テイクアウトのみ各５００円。今後も季節ごとの丼を提供していく考えだ。店内は４人掛けテーブルが２台と、カウンター７席がある。１８日から２３日までの６日間は、オープン記念で全品１０％割引きとする。

　道の駅錦秋湖は国道の通行止めに伴い、２０２１年５月から営業休止が続いているが、スタッフが「少しでもお客さまとつながりたい」との思いから代替店をプロデュースした。増岡幸樹店長は「長い間休業しており、再開時期についての問い合わせなど気に掛けてもらっている。西和賀の味を待っていただいているお客さんに食べてほしいし、スタッフが元気でやっていることを発信したい」と話している。

　営業時間は午前１０時から午後４時まで。

　問い合わせは「ラーメンと丼ぶりの店　にしき」＝０８０（８２０７）７０３２＝へ。