奥州・金ケ崎

冬季スポーツ環境維持を 胆沢スキー協、市へ寄付【奥州】

及川支所長(左)に寄付金を手渡す今野会長(中央)

 奥州市の胆沢スキー協会(今野優会長)は17日、市に3万7000円を寄付した。市が財政改革などを理由に市営スキー場の在り方を検討している中、ひめかゆスキー場(同市胆沢)の存続に向けた取り組みの一環。スキー場運営への協力とウインタースポーツ環境の維持に向けた意思を改めて示した。

 寄付金は、同協会が同スキー場で今季実施した「スキー&スノーボードスクール」の収益の一部。同協会は2021年5月にスキー場の存続を求める請願書を地元の団体・事業所と共に市へ提出した後、協働の形でゲレンデ整備や教室の収益の上納など、同スキー場への協力策に取り組んでいる。

 同日は市役所胆沢総合支所で今野会長が寄付金を手渡した。受け取った及川清支所長は「寄付はスキー場運営における皆さんの気持ちの表れと思う。今後のスキー場運営に役立てたい」と感謝していた。

 市のまとめによると、ひめかゆスキー場の今季の総売上額は速報値・概数で約1777万円(前季比27%増)、入込者数は2万2721人(同30%増)。ひめかゆを含む市営3スキー場の今後については「市スキー場のあり方検討委員会」で協議が進んでいる。

 今野会長は「ウインタースポーツを提供する場として、市にスキー場が一つはあった方がいい」と話していた。

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