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北上で高齢女性転倒 負傷者5人に 福島県沖地震被害状況【岩手】

 16日深夜、福島県沖を震源に発生し本県で最大震度5強を観測した地震について、県は18日までの被害状況をまとめた。北上市の高齢女性が転倒してけがを負ったことが判明し、県内の負傷者は5人となった。

 県は全市町村が災害対策本部を廃止したとして、18日午後5時50分に24時間危機管理警戒体制に移行。県のまとめなどによると、同市鬼柳町の70代女性が転倒し、腰を痛めたという。

 物的被害については、奥州市の江刺ターミナルプラザで天井モルタル片が落下するなど、非住家被害が241棟に拡大。文化施設や農業関係施設の被害も多数確認された。このうち教育関係は一関市の一関高等看護学校の教室の壁が剥がれるなど107棟の被害があった。このほか、一関市宮前町の空き家で壁の崩落、奥州市内の土蔵破損が確認された。

 ライフライン関係では、同市山目の56戸で発生した断水が17日午後5時までに解消された。

 JR盛岡支社によると、JR東北線小牛田―一ノ関間で地震に伴う線路設備点検が行われたため、上下8本が運休。上下7本に遅れが生じた。

21日にかけて臨時列車運行
JR東北線 盛岡―仙台間

 16日に発生した福島県沖を震源とする地震を受け、JR東日本は19~21日にかけて東北線の盛岡―仙台間で各日、上下各1本の臨時快速列車を運行する。

花巻発着、臨時便を運航 JAL、FDA

 福島県沖を震源とする地震に伴う東北新幹線の一部運休を受け、日本航空(JAL)とフジドリームエアラインズ(FDA)は18日、いわて花巻空港を発着する臨時便を19日以降も運航すると発表した。

 JALは26日まで羽田線を1日2往復、24日まで大阪線を1日1往復。FDAは26日まで名古屋線を1日1~2往復運航する。

 両社は17、18日にも臨時便を運航している。

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