北上・西和賀

油彩や水彩 力作ぞろい 利根山作品6点も 光の会美術展【北上】

2年ぶりに開催され、会員の力作が並ぶ光の会美術展

 利根山光人記念美術館が開いている絵画教室の修了者でつくる団体「光の会」(齋藤正太郎会長)の第25回美術展が19日、北上市大通りの「おでんせプラザぐろーぶ」3階にある市生涯学習センター第1学習室で始まった。22日まで。

 同教室は、同市にアトリエを構えた利根山画伯にちなみ同美術館が開館した1996年に始まり、受講者はこれまで180人以上に上る。1年間学んだ修了生が会員となり、その後の創作活動を発表する場として毎年美術展を開いている。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった。

 今回は市内の25人が38点を出品。教室で講師を務めてきた3人が作品を寄せたほか、同美術館移動展として利根山画伯の「マヤの太陽」「ふくろう」など6作品も展示している。

 会員の作品は油彩画のほか水彩画、アクリル画もあり、画題も四季折々の美しい自然をとらえた風景画から作者の内面を表現した抽象画などさまざま。水辺公園に咲き誇る桜並木を淡い色彩で描いた水彩画、コロナ禍の今こそ心眼を研ぎ澄ますことが重要だというメッセージを込めた抽象画などいずれも力作ばかり。

 タラヨウ(郵便局の木)を細密に描いた油彩画などを出品した齋藤会長(75)は「2年ぶりの美術展ということもあり、力作ぞろいで見応えがあると思う。多くの人が絵画教室に参加し、会が続くよう出品者が増えればうれしい限り」と話している。

 時間は午前10時~午後5時。入場無料。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年5月20日付
北上・西和賀
2024年5月20日付
北上・西和賀
2024年5月19日付
北上・西和賀
2024年5月19日付