一関・平泉

自然素材の風合いで魅了 洋服、アクセサリー多彩に きょうまで作品展ギャラリー柊 ラボーレペコラ/ふさすぐりの会【一関】

刺繍付きの洋服やバッグ、エプロン、繭細工のアクセサリーなどが公開されている「ペコラ&ふさすぐりの会」展
ふさすぐりの会が制作したアクセサリー。草木染めした繭玉から作り上げており、落ち着いた風合いが魅力的だ

 一関市室根町の就労継続支援B型事業所ラボーレペコラと、草木染めの繭細工に取り組むふさすぐりの会による作品展「ペコラ&ふさすぐりの会」展は20日、同市山目字大槻のギャラリー柊で始まった。自然を素材として生かしながら丁寧に仕立てられた洋服やアクセサリーなどが、訪れた人を魅了している。21日まで。

 ラボーレペコラ、ふさすぐりの会は2021年11月に開かれた市民参加型ファッションショー「いちのせき市民モデルコレクション」で、グランプリ受賞モデルの衣装とアクセサリーを手掛けた。それがきっかけとなり、審査員の染色作家・ファッションデザイナー二宮柊子さんが同ギャラリーでの作品展を企画した。

 ラボーレペコラはバッグ、エプロン、ヘアゴム、テディベアなどを出品。宮城県気仙沼市の企業から提供されたデニム生地を用い、草花をモチーフとした刺繍(ししゅう)を施している。同事業所を利用する障害者が職員と手作業で制作しており、代表理事の菅原満子さん(49)は「二宮先生が立派に飾ってくださり、とてもうれしい。頂いた生地をうまく生かすためにつなぎ合わせているので、作品は全て一点物になる」と語った。

 ふさすぐりの会は、身近な植物で染めた繭玉から作り上げたブローチ、ペンダント、イヤリングなどを公開。ほとんどが今回のためにこしらえた新作で、指輪など初挑戦の作品もある。30年以上の活動歴がある会とあって、味わい深い色や、細部までこだわった仕上がりが目を引く。会員の横澤恭子さん(83)は「繭の状態で染めるところから形にするまで全部自分たちで作っている。素晴らしい所で出展させていただき、ありがたい」と話していた。

 開場は午前11時~午後4時。作品の一部は販売している。問い合わせは同ギャラリー=0191(25)5268=へ。入場無料。

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