声援後押し土壇場同点 ホーム開幕戦に1572人 グルージャ意地の勝ち点1 サッカーJ2【岩手】
サッカーJ2は20日、各地で第5節が行われた。今季昇格したいわてグルージャ盛岡は北上市相去町の北上総合運動公園陸上競技場で栃木SCと対戦。1―1で引き分け、ホーム開幕戦で勝ち点1を挙げた。グルージャの今季成績は2勝2敗1分けとなり、9位につけている。
1572人が来場した一戦は、序盤からグルージャが押し込まれた。左サイドからの攻撃やカウンターを狙うが栃木のディフェンスラインに阻まれ、前半28分に先制点を献上。FWの仕掛けも決定機をつくれず、0―1で折り返した。
選手交代した後半はセットプレーなどからゴールに迫るものの決め手を欠き、じりじりとした展開。サポーターは太鼓に合わせて手をたたき、フラッグを振ってイレブンを後押しした。期待に応えたのは後半43分。FW奥山洋平選手の右からのクロスにDF牟田雄祐主将が頭で合わせ、土壇場でネットを揺らした。
秋田豊監督や一部選手が新型コロナウイルスの陽性判定により欠場する中、終了間際に追い付く意地を見せ、中三川哲治ヘッドコーチは「最後に1点取れたのは良かった。どんな状況でも戦うということを確認して選手を送り出した。ここから守備を改善していきたい」と語った。
観戦した同市鬼柳町の髙橋望さん(38)は「去年も何試合か応援に行っていて、きょうは息子に初めて試合を見せた。良い順位をキープし、いずれはJ1に上がってほしい」と期待。試合前のサッカー教室にも参加した長男の咲翔ちゃん(5)は「楽しかった。試合はキーパーが蹴るのがすごかった」と話していた。
グルージャは26日に同会場で行われる第6節でレノファ山口FCと対戦する。