北上・西和賀

古民家彩るひな飾り 「旧暦で祝う祭」始まる みちのく民俗村・北上

みちのく民俗村の古民家に飾られているひな飾り

 北上市立花のみちのく民俗村で21日、「旧暦で祝う民俗村のひな祭」が始まった。古民家に華やかなひな飾りが設けられ、来場者の目を楽しませている。4月10日まで。

 旧暦の桃の節句に合わせたイベントで、2017年から開催。今年も市民から寄贈を受けたひな飾り13基を、村内の古民家8カ所に設置している。

 ひな飾りは7、8段飾りが主。昭和初期以降の貴重なひな人形が飾られ、古民家の風情とマッチし鮮やかな彩りを添えている。

 来場者も古民家に入り、じっくりと鑑賞。家族4人で来場した菅野あかりさん(奥州市立江刺愛宕小6年)は「日本らしさがあり、すごくきれい。ちゃんとしたひな飾りを見ることはないので、いい物を見ることができて満足」と笑顔で話していた。

 同村を管理運営する株式会社展勝地の佐々木叔子企画室長は「フクジュソウが咲き始め春の芽吹きの頃だけに、村の風情と季節感を味わいながらぜひ鑑賞してほしい」と来場を呼び掛けている。

 27日は切り絵でのひな灯(あか)り作り(要予約、500円)、さをり貝雛(びな)作り(要予約、1000円)を予定。旧暦で3月3日に当たる4月3日はものづくりワークショップで小さな箒(ほうき)、鍋敷き作り(要予約、各1000円)と0~12歳の女の子を対象に「きものを着てひなまつり」(1200円)が行われる。いずれも午前10時から。27日、4月3日ともに、村内で収穫したもち米を使った甘酒、餅あられが振る舞われる。問い合わせは同村=0197(72)5067=まで。

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