奥州・金ケ崎
１１年間、ファンに感謝 ビッグブルズ 千葉選手（奥州出身）引退
プロバスケットボールＢリーグ３部（Ｂ３）の岩手ビッグブルズに所属する奥州市出身の千葉慎也選手（３４）は２３日、盛岡市内のホテルで引退会見を行った。チーム設立当初からのオリジナルメンバーとしてプレーしてきた１１年間を振り返り、チームやファンへの感謝、岩手に対する思いなどを語った。
千葉選手は岩手ビッグブルズが発足した２０１１年から現在まで所属する唯一の初期メンバー。主にスモールフォワードとしてプレーし、ファンからは「ミスタービッグブルズ」として親しまれた。
今シーズンはこれまで３７試合に出場しているが、腰痛などの慢性的な体の痛みに悩まされ、思うような練習ができなかったことから、チームのことを考え現役引退を決めた。
認知度が低かった草創期からチームを支えてきた千葉選手は「さまざまな不安や葛藤の中、少しずつチームとして形を創り上げてきた。ありがたいことに、今では岩手のプロスポーツチームとして広く認知して頂けるようになった」とファンに感謝した。
今後については「自分の経験を生かしバスケットボールを通じて岩手に還元できる活動をしていきたい」と語り、東日本大震災からの復興とともに歩んできたチームと岩手のために貢献していくことを誓った。
千葉選手の引退シリーズは今シーズン最後のホームゲームとなる４月９、１０日の静岡戦と同２３、２４日の長崎戦。引退セレモニーは同２４日の長崎戦を予定している。千葉選手の背番号「５」は永久欠番となる。
