北上・西和賀

キオクシア 2棟目来月着工 北上工業団地 来年稼働開始へ

 半導体大手・キオクシア(東京都港区、早坂伸夫社長)は23日、北上市の北上工業団地内で同社子会社・キオクシア岩手の第2製造棟(K2)建設を4月に開始すると発表した。現在、3次元フラッシュメモリを生産している第1製造棟(K1)の東側に整備し、2023年の竣工(しゅんこう)、稼働開始を予定。K1と同程度の従業員約1200人規模、投資額1兆円規模と見込まれ市内、県内経済へ一層の波及効果が期待される。【社会面に関連】

 キオクシアは16億円余りで購入した北上工業団地の拡張エリア11・5ヘクタールに加え、取得した周辺の市道、県道、民間の土地合わせて15ヘクタールで21年春、用地整備工事に着手。順調に工事が進み4月にほぼ完了が見込まれ、フラッシュメモリ製品の生産増強へK2建設を決めた。

 建物面積は約3万1000平方メートル。具体的な階層、延べ床面積などは明らかにしていない。半導体工場としては国内最大規模で19年秋に竣工、20年に稼働開始したK1(約4万平方メートル)よりコンパクトだが従業員数や投資額、生産規模はK1と同規模と見込まれる。

 K1と同様に免震構造を採用。人工知能(AI)を活用した生産システム導入を推進し、北上工場全体の生産性やフラッシュメモリ製品の品質をさらに向上させる。新たに再生可能エネルギー利用などで、環境面も重視。今回の投資で新たな資金調達はせずキャッシュフローの範囲内で行う予定で、協業する米国・ウエスタンデジタルとの共同投資に向け協議を進める。

 K2建設工事と併せてK1の北側には電気や水、ガスを供給する動力ヤード、倉庫などの付帯施設を建設。K2敷地内には管理部門・技術部門が入居する管理棟も建設する。

 フラッシュメモリ市場は今後もクラウドサービスや5G通信、IoT(モノのインターネット)、AI、自動運転などの普及で中長期的な拡大が見込まれる。キオクシア広報部は「市場拡大の好機を生かし、北上工場の生産拡大を通じ成長を目指したい」とする。

 同社は、K2南側にも民間の土地を取得。K1北西部では、市が北上工業団地拡張用地(16・5ヘクタール)の25年度分譲開始に向け整備を進めている。同社は今後の市場ニーズや業務効率化を踏まえさらに製造棟を拡大する方針で、広報部は「具体的な計画は決まっていないが、さまざまな可能性を検討している。今後の市場動向を見ながら判断したい」としている。

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