奥州・金ケ崎
来年度から新制服導入 組み合わせ選択可能に 水沢高【奥州】
奥州市の県立水沢高校（菅野誠二校長）は、２０２２年度から制服を刷新する。２０年度に迎えた創立１１０周年記念事業の一環で制定。ブレザーとスラックス、スカートを基本に組み合わせを選択でき、男女を問わず快適に着られる方式とした。１年生は新制服での登校となり、伝統校に新たな風が吹き込まれそうだ。
新制服ではワイシャツとブラウスに指定のネクタイ・リボンも自由に組み合わせられる。新調に合わせ、複数色のベストも着用可能とした。デザインをはじめ着心地や耐久性、経済性も考慮して決定に至った。
当初は１１０周年に合わせてお披露目する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われ完成が延びた。変更の検討に当たり、２０年度にアンケートを実施。在校生や保護者、職員、体験入学に訪れた中学生ら計１５７２人から回答を得て、現在の制服に対し要望が多い現状を把握した。この結果も基に、同年の後期生徒総会で変更を可決。生徒や保護者、教職員による各小委員会での検討を経て、複数の案から選び出した。
来年度からは在校生も希望に応じて新制服を選択できる。同校は「新しい制服は機能面が進歩しており、着やすくなる。デザインも水高らしく、流行に左右されない落ち着いた物が選ばれた。検討に加わった女子生徒からは特に好評を受けている」としている。
制服変更では、校章とは別に新たなエンブレムをブレザーの左胸ポケットに取り付ける予定で、デザインを一般から公募している。未発表のオリジナルで、新制服にマッチし「１１１年の伝統から未来へ」をイメージできる意匠が採用基準。応募期限は４月２８日。問い合わせは同校＝０１９７（２４）３１５１＝の制服選定委員会へ。
