山の自然 満喫して　春限定宿泊プラン 予約受け付け　須川高原温泉 ５月から営業【一関】

　岩手、秋田、宮城の３県にまたがる栗駒山の８合目（１１２６メートル）に位置する一関市厳美町の須川高原温泉は、５月上旬に予定する今季の営業開始を前に春限定の宿泊プラン２種類の予約を受け付けている。今季は、山の自然を楽しめる好天日に限らず悪天候の場合でも楽しい思い出を残してもらおうと、さまざまなサービスの提供も予定している。

　同温泉によると、営業期間中（５～１０月）の好天日数は、２０１９～２１年の過去３年間いずれの年も５割を下回るという。天候が良い日は秋田県側に鳥海山を臨めるほか、栗駒山登山や早朝の雲海、夜の星空といった同温泉ならではの自然を満喫できるが、悪天候の場合でも楽しく過ごしてもらおうと新たに「ファミリー＆グループプラン」を企画。加えて春の自然を満喫する「雲海荘客室リニューアルプラン第２弾」も用意した。

　「ファミリー＆グループプラン」は平日限定で１室４人以上で申し込めるプラン。家族やグループの宿泊客が部屋で楽しく過ごせるよう、同温泉オリジナルの「須川ものがたり」すごろくセットが用意されている。須川ものがたりは同館で上演される紙芝居と絵本で現在第２話まで宿泊客ら向けに公開されており、すごろくには今後公開される第３話以降の新キャラクターも登場する。

　「雲海荘客室リニューアルプラン第２弾」は、昨年客室を改装したことを記念した平日限定プラン。１室２人以上で利用でき、残雪とタムシバの白い花に続いて咲き始めるタニウツギやムラサキヤシオツツジといったピンクの花に移り変わる、この時期ならではの山の自然を堪能してもらおうと企画された。布団敷きの和室のほか、ベッドルームも選べる。

　いずれも５月１３日～６月２４日に１泊２食付き１万２５８０円のところ、割り引き価格の１万１０００円（税込み）で宿泊でき、館内の売店で利用できる５００円利用券がプレゼントされる。

　この他にも、雨天時に露天風呂への移動の際に雨よけに使ってもらおうと宿泊客全員に貸し出し用のすげがさを準備。毎年問題を変えて宿泊客向けに用意してきた「温泉クイズ」は出題範囲を広げて「須川クイズ」として各部屋に置かれ、残雪がある５月中旬までは無料でそりを貸し出すなど新たなサービスを提供していく。

　同温泉の千葉敏則支配人は「すげがさやクイズなど宿泊客の要望に応え、ベッドの部屋は特に好評で既に予約を頂いている。地元一関の方にも利用してもらい、春の須川の魅力を知ってほしい」としている。

　予約は同温泉のホームページ＝http://www.sukawaonsen.jp/＝で受け付けている。