歴史に幕 別れ惜しむ 永岡幼稚園閉園記念式典 金ケ崎
金ケ崎町立永岡幼稚園(伊東ミヨ子園長、園児11人)の閉園記念式典は26日、同町永沢の同園で行われた。同園は2022年度から町立認定こども園南方幼稚園に統合する。園児ら出席者が地区の幼児教育を担った45年の園史に思いをはせ、別れを惜しんだ。
永岡幼稚園は1977年に開園した。園児数はピーク時の89年に125人に上って以降、少子化、保育需要の拡大などで減少。2017年からは、異なる年齢の園児同士による異年齢学級を組むようになり、町立幼稚園再編計画で統合が決まった。卒園生は2925人。
式は新型コロナウイルス感染対策で規模を縮小し、園児や教職員、来賓、保護者ら約40人が出席した。髙橋寛寿町長が式辞、千葉祐悦教育長が告辞を述べ、町の幼児教育の充実と統合によるメリットの最大化を誓った。
伊東園長はあいさつで住民や保護者らへの感謝を述べ、「純真な子供たちは永岡の宝。素直に育った子供たちが自分の翼で力強く飛び立っていくことを願う」と結んだ。歴代園長には、閉園記念事業実行委員会から感謝状が贈られた。
園児は「ありがとうこころをこめて」などを合唱し、声をそろえて「お別れの言葉」を発表。式の最後に出席者全員で園歌を斉唱し、園側から町へ園旗が返納された。