花巻

九州、関西圏交流さらに 福岡線再開10周年・神戸線1周年 花巻空港で記念イベント

福岡線運航再開10周年、神戸線就航1周年を祝いくす玉を割る関係者

 県と県空港利用促進協議会は28日、日本航空(JAL)が運航する花巻―福岡線の運航再開10周年、フジドリームエアラインズ(FDA)とJALが共同運航する花巻―神戸線の就航1周年を記念したイベントを開いた。花巻市のいわて花巻空港ターミナルビルで関係者が到着便、出発便の搭乗客に記念品を贈り、両航路の認知度向上と利用促進を願った。

 記念セレモニーで、達増拓也知事は「九州、関西地域と本県との交流を拡大する上で両航路は重要で欠かせない」とあいさつ。上田東一市長は「多くの人に利用してもらい、花巻はもとより県内各地に足を運んでほしい」と述べ、経済や観光面で多くの往来が生まれることを願った。

 くす玉を割って節目を祝ったほか、両航路の搭乗代表者に記念品として両航空会社のグッズと県産米を贈呈。出張先から自宅に戻るため出発便を利用した福岡市宗像市の会社経営植村朋輝さん(52)は「7、8年前から年間5往復ほどを利用し、花巻を基点に東北各地を回っている。これからも利用したい」と話した。

 福岡線は1996年6月に就航。2007年9月に休止したが、東日本大震災から1年後の12年3月25日に運航を再開した。1日1往復で利用者数は年々増加し、19年度は3万6000人を突破。新型コロナウイルスの影響で減便した時期もあったが、運航再開から22年2月末までの累計で25万3656人が利用した。

 神戸線は21年3月28日、新路線として運航を開始した。1日1往復で、2月末までに1万5166人が利用した。

 福岡線を運航するジェイエアの宍倉幸雄代表取締役社長は「10年を節目にしっかり皆さんと連携し、一人でも多くのお客さまを花巻に送れるよう努力したい」と述べた。FDAの楠瀬俊一代表取締役社長は「コロナ禍で不安を持ちながらも開設し2年目。これからが本当の意味で地域航空会社を標榜するFDAの正念場。地元の皆さんと一緒に大きくなっていきたい」と語った。

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