暗算１級満点６人達成　伝達式で喜び分かち合う　北上珠算連盟

　第２２３回能力（暗算）検定試験（２０２１年１０月２４日、日本商工会議所主催）と第１５６回暗算検定（２１年１２月１２日、日本珠算連盟主催）で、北上珠算連盟所属の６人が暗算１級の満点合格を達成した。一つのミスも許されない満点の６人合格は快挙といえ、２８日の伝達式ではみんなで喜びを分かち合った。

　満点合格したのは、能力検定試験が山本優菜さん（江釣子中３年、第一珠算学校）、暗算検定試験は吉川悠斗君（江釣子小４年、同）、日野一翔君（江釣子小６年、同）、吉川咲来さん（江釣子中３年、同）、菊池寿弥子さん（４７）＝菊池珠算研究所＝、菊池唯柊さん（和賀西中３年、菊池珠算研究所）の５人。

　いずれも過去に暗算１級は合格済みで有段者。制限時間１２分で掛け暗算、割り暗算（各３０題、各１５０点満点）、見取暗算（２０題、２００点満点）の計８０題で全問正解し、５００点満点を果たした。

　北上市青柳町の北上商工会議所で行われた伝達式で、北上珠算連盟の菊池ノブ子会長が一人ひとりに賞状などを授与。「自信はなかったのでびっくりしたが、一回で達成できてうれしい。集中力が身に付いたので、これからも生かしたい」（山本さん）、「集中してできたが、満点を取れるとは思わなかったのでうれしい。次は珠算の１級満点を目指したい」（吉川悠斗君）、「早く計算し書くことができた。中学校までに１級満点を取りたかったので良かった。中学校でも続けて、珠算１級満点を取りたい」（日野君）とそれぞれ喜びを語った。

　さらに、「練習通り、落ち着いてミスなくしっかり見直しできた。中学卒業を控えて満点を取ることができてうれしい」（吉川咲来さん）、「１回で満点を取れるとは思わなかった。高校入学前に自信がついたし、高校でもっと上の段を目指したい」（菊池唯柊さん）と、充実感を見せていた。

　塾で子供たちを指導している菊池寿弥子さんは「結構難しく、学生の頃のレベルに戻すのは大変だと感じた。脳に刺激を与える意味でもいい。生徒たちには私を超えてほしい」と願っていた。

　北上珠算連盟としては昨年から、暗算１級満点合格に力を入れてきた。菊池会長は「これほどの人数が満点を取るのはすごいこと。あと１問で逃すケースも多く、満点を取るのは本当に難しい中でよく頑張ってくれた」と目を細めていた。