奥州・金ケ崎

伝建群、観光PRへ 町、オリジナル土産品開発 伝説ちなむ「白糸ちゃん」グッズも【金ケ崎】

金ケ崎町が開発した町の土産品の一部。全15種類を4月から発売する

 金ケ崎町は、城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)をはじめとする町の観光を推進しようと、オリジナルの土産品を開発した。伝建群関係のグッズでは、地元の伝説にちなんだキャラクター・白糸ちゃんが登場。大型観光企画で好評を博した「金ケ崎癒(いや)しの旅シリーズ」も展開し、金ケ崎ならではのデザインで誘客を図る。発売は4月から。

 町主導で「金ケ崎」を前面に出す土産品を開発したのは初めて。気軽に購入できて持ち帰りやすく、町のPRにもつなげられるとのコンセプトで開発した。

 白糸ちゃんは安倍氏が当地を治めた平安時代、町内の白糸柵に住んだとされる白糸姫がモデル。安倍宗任の妹で、敵対する朝廷側の源義家と恋に落ちたなどの伝説が残る。デザインは伝建群内で好評だった観光パンフレットの案内キャラクターが原型で、土産品では世の幸せを願う妖精として設定、誕生した。菓子や文房具など全7種類を販売する。

 「金ケ崎癒しの旅シリーズ」は、2021年に同町も会場に展開された大型観光企画・東北デスティネーションキャンペーンで活用したデザインを再度ピックアップした。専用の手拭いに町内の名物を盛り込んだ観光地・施設ごとのスタンプを押し、自分だけの図柄を作る企画が好評を博していた。土産品にはこのスタンプの絵柄を盛り込んだ。参加者プレゼントだった手拭いや、酪農が盛んな町ならではの菓子「クリーミー牛乳ケーキ」も販売する。全部で文房具やバッグなど8種類。

 開発は21年度一般会計予算に土産品企画制作業務委託料として220万円を計上。このうち半額は、県南広域振興局から地域経営推進費の補助を受けた。

 白糸ちゃん、スタンプの図柄とも版権は町が持ち、今後も活用していく。東北道パーキングエリアを含む町内の観光施設や店舗、温泉で販売する。価格は250~1000円(税抜き)。髙橋寛寿町長は「さまざまなバリエーションが制作された。どういう場面でお買い求めいただけるのかをしっかり詰めながら活用、宣伝していきたい」としている。

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