花巻

「巨人のエースに」成長期待 1軍初登板初勝利・堀田投手 中学時所属・花巻リトルシニア 畑村総監督がエール

花巻リトルシニアの10周年記念式典で言葉を交わす堀田投手(左)と畑村総監督=2019年10月、花巻球場

 プロ野球巨人の堀田賢慎投手(20)=花巻北中―青森山田高出=は、3月31日に神宮球場で行われたヤクルト戦で1軍初登板初先発で初勝利を飾り、堀田投手が中学校時代に所属していた花巻リトルシニアの関係者からも喜びの声が聞かれた。畑村強人総監督(58)は、けがを乗り越えて大きく成長した卒団生を喜び、さらなる飛躍を期待している。

 花巻市出身の堀田投手は桜台小学校3年生の時に野球を始め、花巻リトルシニア入り。青森山田高に進むと2年生秋からエースとなり、最速151キロの速球を武器にチームを引っ張った。2019年のドラフト会議で巨人から1位指名を受けて入団。花巻リトルシニア出身のプロ選手第1号となった。

 しかし、プロ入り直後に右肘の手術を受け、育成選手として再契約。畑村総監督は堀田投手の苦しいリハビリ期間中にも「ここで負けるな」と励まし続けていた。

 堀田投手は19年の花巻リトルシニアの10周年記念式典に参加。今年の冬に帰郷した際にも練習場に訪れ、色紙に「初勝利」と目標をしたためたという。

 6回5安打無失点のデビュー戦に、畑村総監督は「要所をしっかり締め、ピンチの時も堂々としていて見ていて頼もしかった。卒団してから精神面も大きく成長した」と目を細める。

 花巻リトルシニアでは堀田投手のほか、20年のドラフト会議で川原田純平内野手(19)=花巻中―青森山田高=がソフトバンクから4位指名された。OBの躍進はチームにも大きな刺激を与えているといい、「うれしく思う。現選手たちもやればできるんだという気持ちになる」と語る。

 次期エースへ第一歩を踏み出した堀田投手。畑村総監督は「所属している時は常に日々成長だぞと声を掛けてきた。ここからがスタート。けがなくフルシーズンで活躍し、巨人のエースになってほしい」と着実な成長を願う。

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