北上・西和賀

雪あかりギフト最高評価 「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」モノ部門 ユキノチカラおうちでセット【西和賀】

地方創生大賞に輝いた「おうちで雪あかりセット」
地方創生大賞輝く

 西和賀町の雪と地元スイーツを詰め合わせたギフト商品「ユキノチカラおうちで雪あかりセット」が、2021年度「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」のモノ(名品)部門で最高賞の地方創生大賞に輝いた。同部門では本県初の快挙。西和賀の名物イベント「雪あかり」を自宅で体験できる冬季限定商品で、地域にとって難題でもある雪を贈り物にして楽しんでもらうという発想が高く評価された。

▲地方創生大賞のトロフィーなどを手に喜ぶ加藤さん

 同セットは、西和賀の地域ブランド「ユキノチカラ」を運営するユキノチカラプロジェクト協議会が企画し、西和賀産業公社が販売。新型コロナウイルスで里帰りや旅行がしづらい状況が続いている中、離れた親戚や友人、ステイホーム中の子供たちなどに雪国の空気と雰囲気を届けようというコンセプトで、甘酒アイスやわらび餅などのスイーツと本物の雪を発泡スチロールの箱に詰めて送る。

 雪あかりを楽しんでもらえるよう、発光ダイオード(LED)キャンドル1個、雪あかり作りの説明書、かまくらを作るミニバケツを同梱(どうこん)し、価格は2300円(税込み)とクール宅急便冷凍送料(地域によって金額が異なる)。今年は年明けから同社のオンラインショップ「にしわがのみせっこ」で販売を開始し、2月13日までに約100セットを売り上げた。

 今回が7年目のふるさと名品オブ・ザ・イヤーは、地域に眠る名品とそれを支えるストーリーを発掘する表彰制度で実行委により行われており、21年度は応募総数101件から地方創生賞10件が決定。その中から「モノ部門」「コト部門」の地方創生大賞「地方創生担当大臣賞」が選ばれ、3月28日に行われたオンライン表彰式で発表された。

 「おうちで雪あかりセット」は野田聖子地方創生担当大臣から「雪を地域の財産として活用し、交流人口の増加につながっている」と評価を受け、満場一致で最高賞に決まった。

 同協議会事務局の加藤紗栄さんは「西和賀の生活は雪に苦しめられることもあるが、雪のおかげで地域の良さを伝えられることもある。受け取った人が雪あかりを作ることで新たなストーリーが生まれる仕組みを評価してもらいうれしいし、雪に価値があるということが町内の人にも伝わったのでは」と感想を語る。

 今後は同封する商品の展開も考えているといい、「町の外からの目線と、中からの目線を組み合わせて良い商品を開発したい。潜在している地域の魅力や価値がないか、目を凝らしていきたい」と意欲を新たにする。

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