北上・西和賀

笠松小新校舎が完成 北上 耐震、耐火 安全性向上

完成した笠松小学校の新校舎

 北上市和賀町竪川目の市立笠松小学校の新校舎が完成した。8日に始業式、9日には入学式が行われ、新入学児11人を含む児童84人が待望の学びやで学校生活をスタートさせる。

 新校舎は2020年10月に着工。長年、少年野球などに利用された旧竪川目運動場に建設された。木造二階建て、延べ床面積2687・98平方メートル。各学年1室、計6室の普通教室のほか、職員室、各特別教室、多目的室などを設けた。

 耐火性に優れ、耐震強度は基準より厳しめに設計。2階廊下の一部を吹き抜けとし、自然光を採り入れた。校舎の本体工事は21年11月で完了。並行して進められた体育館とプールの工事を終え、残るはグラウンドの仕上げのみとなっている。

 グラウンドは少年野球用として2面取ることができ、学校行事に支障のない範囲で学校開放として活用できる。校舎と体育館、グラウンド、プールなどを合わせた全体事業費は23億4571万円。

 笠松小は、新校舎すぐ近くの旧校舎が築50年以上経過し、老朽化が著しく耐震基準に満たないことから18年度末で使用を終えた。19年度は児童が和賀西小校舎で同校児童と共に学び、20~21年度は旧和賀地区交流センターと敷地内一帯を仮校舎として活用。高学年の児童にとっては、旧校舎から三度の引っ越しを経て待ちに待った新校舎となる。

 平野憲教育長は「コロナ禍や大雪もある中、無事新年度に合わせて校舎が完成でき、子供たちにとって安全な環境が確保された。子供たちには新しい校舎で伸び伸びと元気に学んでほしい」と話している。

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