作品集手軽に出版 るんびにい美術館・板垣さん 代行サイト開設【花巻】
花巻市星が丘のるんびにい美術館アートディレクターの板垣崇志さん(51)は、画集や写真集の自費出版を代行するサイト「EXEX Publishing(エグゼクス・パブリシング)」を開設した。誰でも手軽に安価で出版できるのが特徴で、スマートフォンなどから画像データを送るだけでオリジナルの作品集を出版、販売することができる。同サイト代表の板垣さんは「さまざまな活用の仕方がある。多くの人に利用してほしい」と呼び掛けている。
盛岡市のしゃかいのくすり研究所代表でもある板垣さんは、アートディレクターとしてさまざまな展示を手掛けてきた。活動を続ける中で「自分の作品を本として残したい人も多いが、展示に比べて、出版するのはコスト面など敷居が高いと感じていた」といい、1年ほど前からサイトの開設を進めてきた。
同サイトでは最少24ページから最大300ページまでフルカラー印刷が可能で、レター版で製本される。画像データはスマホから無料通信アプリ・LINE(ライン)で送ることもでき、タブレット端末などで描かれたイラストなどにも対応する。
2プランがあり、AmazonPODプランでは、1ページの制作料金は2200円で、別途で基本料金55000円(いずれも税抜き)。Amazonに注文が入った時に印刷されるシステムのため、1部からでも印刷ができる。印刷費用、販売手数料は売り上げから引かれるため、制作者の印刷費の負担はない。
通常プランは制作者の必要部数を納品するサービス。1ページ15円で製本し、印刷部数に応じた代金と、別途で基本料金33000円(いずれも税抜き)が必要。100ページ以内なら、両プランともにデータ入稿から最短で1カ月ほどで出版できる。
サイトでは作品を撮影するポイントも解説している。販売する場合の価格設定や表紙デザインの要望にも対応する。
板垣さんは「低コストで、学生でも手軽に本が作れるサイトにしたかった。スマホにある家族やペット、友達の写真を使って写真集を作ることもできる。さまざまな要望が出てくると思うので、アップデートしていきたい」と話している。
サイトのアドレスは次の通り。