北上・西和賀

のんびり散策楽しんで スマホ活用で詳細情報も 観光案内板を新調 江釣子駅前に自治振興協【北上】

リニューアルした観光案内板の前に立つ江釣子地区自治振興協議会の関係者ら

 美しい自然と豊かな歴史文化に彩られた街をのんびり歩いてみませんか―。北上市の江釣子地区自治振興協議会(伊藤幸次会長)は、JR北上線江釣子駅前の観光案内板をリニューアルした。地区内の見どころを柔らかなタッチのイラストで紹介しており、スマートフォンを活用するとより詳細な情報が得られることから、地域の魅力PRにつながるものと期待されている。

 これまで同駅前にあった観光案内板は、北上、江釣子、和賀の旧3市町村が合併し現市制となった1991年以前に製作されたもので、30年以上が経過してさびが出たりイラストが不鮮明になったりしていた。

 新しい案内板「カムイえづりこ散策マップ」は、縦1メートル15センチ、横1メートル81センチで、2021年度の「すず桜活用保全事業」の一環として設置。同地区に30カ所以上ある「すず(清水)」や、和賀川堤防沿いなどにある桜並木、数多く点在する史跡などを散策しながら楽しんでもらおうというもの。

 16年に江釣子地区在住の漫画家でイラストレーターの髙橋玲香さんが手掛けたリーフレットを基にしており、すずや桜並木のほか、江釣子古墳群や神社仏閣といった名所・旧跡、教育・スポーツ施設なども盛り込まれている。

 案内板では、「家慶のすず」から佐野親水公園までの約3キロの「おすすめ散策コース」もイラストで紹介。案内板下部に掲載したQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、江釣子地区の自然や歴史・文化を詳しく説明しているサイト「えづりこ散策マップ」が表示される。

 同協議会の高橋浩生事務局長は「間もなく桜が咲き、爽やかな季節になる。それぞれの『すず』やお寺などに設置した看板にもQRコードを掲載しているので、より楽しく、より深く『清水と古墳の里』を楽しんでいただけると思う」と語っている。

 同協議会では3月にホームページを立ち上げ、今後地域の情報発信を強化していく考えだ。

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