一関・平泉

手作り品で保護猫支援 こぱんはうすさくら狐禅寺教室 益金を寄付【一関】

猫に関するグッズやアート作品を手作りしている「こぱんはうすさくら一関狐禅寺教室」の子供たちと職員。益金を保護猫活動のためボランティアに寄付している

 一関市狐禅寺の児童発達支援・放課後等デイサービス「こぱんはうすさくら一関狐禅寺教室」(髙橋由似施設長)は、保護猫活動に役立ててもらおうと、猫に関する物品を製作・販売して益金をボランティアに寄付している。子供たちは身近な材料でグッズやアート作品を手作りしながら動物を愛する心を育んでいる。

 同教室は2019年12月に開所。1日定員10~15人で、現在は4歳から中学3年生までが通っている。活動の一環で動物福祉として子供たちが職員と猫に関する物品を手作りして売り出しており、益金は主に同市の動物愛護ボランティア団体「ちいさな命をまもり隊」に寄付している。

 9日には同市田村町の蔵のひろばで開かれた同隊主催の「保護猫譲渡会」に参加。段ボールで作った爪とぎ、布製のベッドや首輪、猫の形をした箸置きやポーチなどを陳列・販売したほか、「さくらねこ」「桜猫」をテーマに桜の木を描いてさまざまな猫の写真を貼ったアート作品を展示した。

 こうした活動のきっかけは、ペットショップで職業体験した際に、同教室の子供が「なぜ命に値段が付いているの」と質問したこと。引き取り手がないまま処分されることもある動物のため、自分たちに何ができるか考えようと始めた。

 爪とぎや箸置きなどを作った佐々木来夢君(9)=新沼小学校4年=は家で猫を飼っており「猫がおやつを食べているところを見るのが好き。猫は捨てないで、ちゃんと引き取って暮らしてほしい」と話した。

 自らも保護した猫を飼っている髙橋施設長は「自分も猫を保護した時は正直大変だったが、今は後悔していない」と振り返り、猫用グッズの製作・販売については「動物愛護の心もだが、いろいろな人たちと関わることで子供たちの社会性を育てたい。ボランティアに寄付した益金は保護された猫の良質な食べ物や医療のために使ってもらい、一匹でも多くの小さな命を助けたい」と語っている。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2025年5月5日付
一関・平泉
2025年5月5日付
一関・平泉
2025年5月5日付
一関・平泉
2025年5月5日付