北上・西和賀

早期開花 心待ちに 展勝地 さくらまつり始まる にぎやか民俗芸能公演【北上】

開幕した北上展勝地さくらまつり。民俗芸能公演で力強い演奏を繰り広げる「はばたき太鼓」のメンバー

 北上展勝地さくらまつり(実行委主催)は9日、北上市立花の市立公園展勝地を主会場に開幕した。桜は開花していないものの、初日は開催式、民俗芸能公演などが繰り広げられ、好天にも誘われ家族連れなど多くの来場者が繰り出した。30日まで。

 新型コロナウイルス感染防止対策のため、観光遊覧船、観光馬車、夜桜ライトアップといった主要行事を中止するなど前年に続き規模を縮小。開催式で、実行委の八重樫守民会長は「残念ながら縮小開催だが、(地震で一部区間が不通だった)東北新幹線も全線開通しさくらまつりに間に合う。飲食の場も設けているので、ぜひ楽しんでもらえれば」とあいさつ。髙橋敏彦市長も「昨年度は開園100周年で盛り上げていただいた。(一帯の)男山、陣ケ丘、国見山周辺といろいろな場所から楽しんでほしい」と述べた。

 公園内では早速、民俗芸能公演が行われ、同市和賀町横川目を拠点に活動するはばたき太鼓(髙橋眞理子代表)がオープニングで出演。「鬼太鼓」など3演目で、女性5人が迫力ある太鼓演奏を披露した。会員の伊東ミウさん(68)は「コロナで2年以上公演がなく、これに向けて練習してきた。緊張したが、開会日に皆さんに見てもらえて良かった」と充実した表情を見せていた。同市の黒岩鬼剣舞も出演し、勇壮な演舞で来場者を魅了した。

 公園内にあるSLの一般公開が始まったほか、「岩手うまいもん市」では各店自慢のメニューを提供。来場者は所定の飲食スペースで舌鼓を打っていた。

 展勝地の桜は13日ごろの開花が見込まれている。16、17日には珊瑚橋で一般車両の通行を規制するほか、会場と江釣子ショッピングセンターパル、北上駅東口、サタケ東北をつなぐシャトルバスが運行される。

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