県内外

朗希完全試合 プロ野球28年ぶり 最年少、13連続奪三振も

好投するロッテ先発の佐々木朗=10日、ゾゾマリン【時事】

 プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が10日、千葉市のZOZOマリンスタジアムで行われたオリックス3回戦で、一人の走者も出さず打者27人で勝利投手となる完全試合を達成した。槙原寛己(巨人)以来28年ぶり。20歳5カ月での達成は史上最年少。【4面に関連】

 プロ野球記録に並ぶ19個の三振を奪い、一回の3アウト目から五回終了まで、64年ぶりのプロ新記録となる13連続奪三振をマークした。

 佐々木は大船渡高からドラフト1位で2020年に入団。160キロを超える速球が武器で、3年目の今季は初めて開幕ローテーション入りした。

少しずつ実感 一夜明け

 28年ぶりの完全試合を史上最年少で達成した佐々木朗希投手が11日、一夜明けてZOZOマリンスタジアムで取材に応じた。「少しずつ実感が湧いてきた。きのうはかみしめながら夜を過ごした」と喜びを語った。

 快挙の後、あまり寝られなかったという。祝福のメッセージは「今までで一番届いた」と話し、家族からは「いつも通り。おめでとう」と連絡を受けた。

 プロ初完投が完全試合となり、プロ新記録となる13者連続奪三振を樹立。19個の奪三振もプロ野球記録に並んだ。試合後は緊張はなかったと話していたが、自身の映像を見て「後から見た方が緊張した」と笑った。105球の力投を「あっという間だった。上出来」と自賛した。

 土台づくりに割いたプロ2年目までを「プラスになっている」と改めて振り返った。まだまだ伸びしろのある20歳。「今回の記録はなくなるものではないが、1年間結果を出すことが求められる。切り替えて頑張りたい」。この1勝があくまで通過点であることを強調した。

県民に大きな感動

 達増拓也知事 記録ずくめの完璧なピッチングを披露した。マウンドでの雄姿は、日本中の野球ファン、そして東日本大震災津波からの復興に取り組む県民に大きな感動と勇気を与えるもの。シーズンは続くが、これからもナイスピッチングを期待し、県民みんなで応援していく。

地域の記事をもっと読む

県内外
2024年5月2日付
県内外
2024年5月2日付
県内外
2024年5月2日付
県内外
2024年5月2日付