一関・平泉

主要役者決まる 藤原まつり・東下り行列【平泉】

秀衡 小野寺美登さん(一戸町長)
北の方 川島有貴さん(IBC岩手放送アナ)

 平泉観光協会(千葉力男会長)は11日、5月3日に平泉町で開催する春の藤原まつり「源義経公東下り行列」主要役者を発表した。藤原秀衡役は世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する御所野遺跡がある一戸町長の小野寺美登さん(70)、義経の北の方役はIBC岩手放送アナウンサーの川島有貴さん(28)。義経役で出演する俳優の伊藤健太郎さん(24)=イマージュエンターテインメント所属=と共に、3年ぶりにきらびやかな平安の時代絵巻を繰り広げる。

 西城戸太郎国衡役は東日本旅客鉄道盛岡支社執行役員盛岡支社長の久保公人さん(57)、武蔵坊弁慶役は同町に本社を置くフタバ平泉代表取締役社長の梅村次彦さん(58)、泉冠者泰衡役はちだ歯科院長の千田太山さん(53)=奥州市前沢=、泉三郎忠衡役には東北税理士会一関支部長の小野寺勘治さん(69)=一関市=がそれぞれ選ばれた。

 金売吉次は一関信用金庫常任理事の小野寺修一さん(61)、吉次舎弟吉六は平泉小学校長の佐々木秀善さん(59)、本吉冠者高衡は気仙沼漁業協同組合長の齋藤徹夫さん(66)=宮城県気仙沼市=で、出羽冠者通衡は平泉とゆかりのある酒田三十六人衆の末裔(まつえい)に当たる田中勝己さん(56)=山形県酒田市=が務める。

 72回目となる今年の春の藤原まつりは来月1~5日の5日間開催され、東下り行列は平安時代末期、兄頼朝に追われて平泉に落ち延びてきた義経主従を奥州藤原氏の3代秀衡が温かく迎え入れたという故事を再現するもの。鎧(よろい)武者や待女らを従えた御所車の秀衡や白馬に乗った義経ら93人の一行が、毛越寺から中尊寺まで約3・5キロを練り歩く。

 まつり期間中は藤原四代公追善法要と稚児行列(1日)、弁慶力餅競技大会(5日)など多彩な催しが予定されており、同協会では5日間の人出を37万人、東下り行列当日の3日は20万人と予想。全国から多くの見物客が訪れるまつりを安全に進めるため、13日には関係機関による交通警備会議を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を含めた態勢に万全を期す。

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