一関・平泉
かれんに輝く白いカタクリ 藤沢・黄海【一関】
一関市藤沢町黄海地区の雑木林の斜面で白いカタクリが花を咲かせた。薄紫色のカタクリが点々と広がる群落の中で陽光を浴びながら輝くかれんな姿が地元の人の目を和ませている。
白いカタクリが開花したのは同町黄海字上中山地内の市道沿いにある雑木林の斜面。いつの頃からかカタクリが自生するようになり、所有者の佐川建雄さん（７１）は毎年春先になると花の様子を観察している。
白いカタクリは１万株の群落の中に１株咲くか咲かないかともいわれている希少な花で、山野草愛好家の間でも珍重されている。
佐川さんによると、５、６年ほど前から群落の中で白いカタクリを見掛けるようになり、毎年１株くらいは花を咲かせていた。今年は４、５日前に何株かつぼみを見つけたものの、なかなか花は咲かず、気温が高い日が続き、早朝霧が覆った１２日一斉に開花したという。
現在は斜面のやや離れた場所に５センチほどの花を付けた４株の白いカタクリが咲いている。佐川さんは「期待を込めて斜面の下払いなどもしており、カタクリは少しずつ増えているように思う。白い花は毎年１株ほどしかない珍しいものだが、今年はたくさん咲いてくれた」とかれんな白いカタクリに目を細めている。
