北上・西和賀

暮らし支える除雪業務 パネル、動画で紹介 北上合庁県民ホール

北上地区合同庁舎で開かれている「北上・西和賀の除雪記録展」

 県南広域振興局土木部北上土木センター主催の「北上・西和賀の除雪記録展」は、北上市芳町の北上地区合同庁舎県民ホールで開かれている。道路管理者や除雪オペレーターの業務、積雪被害の歴史などをパネルや動画で紹介し、豪雪地の安全な暮らしを支える責務を伝えている。15日まで。

 1973(昭和48)年の「ヨンパチ豪雪」や今冬の積雪データをはじめ、除雪車両や出動式、県によるオペレーター育成の合同除雪訓練の様子、作業中に撮影した暴風雪の写真、県建設業協会が発行したオペレーターの苦労を伝える漫画、職員がまとめた管内の土木に関する課題と考察などを紹介している。

 オペレーターへのインタビューの展示では、除雪作業で大変だったことについて「スタック車を引き上げる牽引(けんいん)ロープを掛けるのがホワイトアウトで大変だった」「元旦からの早朝除雪は心が折れそうになる」「ホワイトアウトの中での作業は前に進めず船酔い状態に感じる」などの声が並んだ一方、業務を続けられる理由には「生まれ育った地元への恩返し」「地域の皆さんの理解、協力」「家族のおかげ」などが挙がった。

 同センターでは「今年も雪が多かった。オペレーターに朝早くから夜遅くまで頑張ってもらっていることで、冬期間の道路が守られていることを知っていただきたい」としている。

 時間は午前9時から午後4時まで。

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