奥州・金ケ崎

困っている人へ役立てて ヘアドネーション協力 金ケ崎・第一小5年 照井に子さん

ヘアドネーションのため瀬川さん(右)に髪を切ってもらう照井さん

 金ケ崎町六原の照井に子さん(同町立第一小学校5年)は11日、ヘアドネーション(髪の寄付)のため3年間伸ばしてきた髪を切った。髪は同町商工会女性部(平紀子部長)を通じ、病気などで必要な人のためウイッグを作る団体に送られた。

 照井さんはテレビなどで病気に苦しむ人について知り、「困っている人のためできることをしたい」と考えるようになった。そんな中、照井さんが通う「1231絵画教室」(奥州市水沢字釜田)を主宰する瀬川はるひさん(62)から寄付を勧められた。

 小学2年生から伸ばし始めた髪は約70センチになった。普段から髪を整えてもらっていたことから、照井さんは瀬川さんにはさみを入れてもらうことを希望。同教室の会場となっている「Cafe&gallery1231店」で、約40センチの髪5束が切り取られた。瀬川さんは「長い時間ご苦労さまだった。できればまた頑張ってほしい」とねぎらった。

 とかしたり乾かしたりと手入れが大変だったという照井さん。「軽くなった。いつまで伸ばすかのかなと思ったこともあるが、やって良かった」と笑顔を見せる。「また伸ばしてみてから寄付するかを考えたい」と語った。

 髪の送り先はウイッグの専門店が手掛ける団体「つな髪」。同女性部は地域貢献活動でヘアドネーションを推進しており、今回が初めての寄付となった。今回は、髪の送付と寄付後の美容室での整髪代を補助した。

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