一関・平泉

新たなにぎわい拠点完成 7月オープン 平泉町学習交流施設「エピカ」 図書館や多目的ホール

完成した平泉町学習交流施設エピカの全景。写真右側が多目的ホール
吹き抜けの開放的な空間が特徴の図書館スペース。2階には静かな環境で学習できる専用コーナーも設けられている

 平泉町が町民の活力を生み育てるにぎわい交流拠点として建設を進めてきた町学習交流施設「エピカ」が完成した。図書館と公民館に多目的ホールや子育て支援、情報発信などの機能が集約された施設内では、指定管理者による運営に向けた準備などが始まっており、7月には町民待望の施設がオープンする。

 同施設は町保健センターと駐車場を隔てた東側となる同町平泉字志羅山地内に総事業費14億5518万円で整備。2021年1月に建設工事に着手し、今年3月完成した建物は鉄骨造り2階建て、延べ床面積1749平方メートルで、1階に図書館と子育て支援スペース、多目的ホール、2階には公民館の研修室や調理室、工作室などがある。

 図書館は新たに購入した1万4000冊を加えて蔵書は約4万2000冊となるほか、幼児向けの読み聞かせ専用おはなし室、2階には静かな環境で学習できるコーナーも整備。多目的ホールは可動式ステージや200インチの大型スクリーンなどを備え、約300人収容できる広さを確保した。

 愛称の「エピカ」は町内と町内在勤者からの公募で決定。イタリア語で叙事詩を意味し、施設が建設されることで平泉に新たな歴史の物語が作られ、歴史をつくる主役は町民であるとの意味が込められている。

 施設内では現在、指定管理者のシダックス大新東ヒューマンサービス(本社東京都)が開館に向けた準備を進めており、14日には町関係者が訪問。青木幸保町長は「入り口を入ると天井が高く、ぱっと明るい雰囲気を感じる」と語り、各室ごとに設けられた設備などの説明を受けていた。

 今後は旧図書館にある蔵書などの搬入や、施設の運営に向けた職員研修などを経て7月1日に開館する。

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