県内外

コロナ新規感染302人 クラスター5件発生

 県と盛岡市は15日、新たに10歳未満~80代の男女302人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新規のクラスター(感染者集団)は5件発生。重症者はいない。前日公表分を130人下回ったものの、県は依然として感染リスクが高い状況にあるとして警戒感を示している。

 保健所ごとの内訳は中部100人、盛岡市53人、奥州45人、県央44人、久慈24人、一関20人、宮古12人、大船渡3人、二戸1人。

 新規クラスターは、中部保健所管内では学校で4人判明し公表済み3人を含め計7人、教育・保育施設で3人判明し公表済み5人を含め計8人、職場で7人判明し公表済み4人を含め計11人が感染。一関保健所管内の教育・保育施設で4人判明し公表済み3人含め計7人、久慈保健所管内の学校で6人判明し公表済み3人含め計9人が感染した。

 このほか、公表済みのクラスター22件で新規患者が確認された。

 県は、3月24日~今月8日公表分の患者12人の検体についてゲノム解析した結果、4人からオミクロン株の別系統で感染力が強いとされる「BA.2」が検出されたと公表。従来のオミクロン株から置き換わりが進んでいるとみられる。

 直近1週間の人口10万人当たり新規患者数は県全体199・4人、盛岡市176・7人。病床使用率は24・0%。自宅療養者は25人増の3232人となった。

 現在の感染状況について、県医療政策室の三浦節夫感染症課長は「昨日に比べて減ったが、予断を許さない状況。学校クラスターも出始め、春休み明けの影響が出ている」と述べた。

対策徹底を 達増知事

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを受け、達増拓也知事は15日の定例記者会見で、県民に対し「改めて感染リスクが高まっていることを意識し、基本的な感染対策の再徹底をしてもらいたい」と呼び掛けた。

 全国的に感染者数が増加傾向にあり、県内でもオミクロン株の別系統で感染力の高いとされる「BA.2」の感染が確認されていることなどを踏まえ、「誰がいつ感染者や濃厚接触者になってもおかしくない」と指摘。職場の食堂や喫煙室、部活動の着替えなどの場面でマスクなしで会話したことによる感染拡大の事例を紹介し、注意を促した。オミクロン株にも基本的な感染対策が有効だとし、「不織布マスクの正しい着用、手指衛生、換気などの徹底を継続することが重要だ」と強調した。

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