奥州・金ケ崎

金ケ崎物流センター竣工 カリツー東日本、来月稼働

金ケ崎町内に完成したカリツー東日本岩手金ケ崎物流センター。5月に稼働開始する

 全国で物流を展開するカリツー(本社愛知県安城市、加藤正則取締役社長)が金ケ崎町六原狐森に建設したカリツー東日本岩手金ケ崎物流センターの竣工式が15日、現地で行われ、関係者が完成を祝った。自動車製造関連を中心に産業が集積している同町をはじめ県南と全国を結ぶ物流拠点として5月に稼働開始する。

 同センターは3月に工事が完了。鉄骨造り平屋建ての倉庫で、建築面積は約6986平方メートル。自動車部品や関連する電子部品のメーカーなどを主な取引先に、県外と町内や近隣をつなぐ中継地点として運用する。倉庫の半分は定温倉庫で、湿気が大敵となる電子部品の安全な保管に対応する。

 総事業費は約14億円。これまでに地元からドライバーと倉庫スタッフ計5人を採用しており、累計約30人の採用を視野に事業規模を徐々に拡大したい考え。

 同町にはこれまで、貨物自動車運送と貨物利用運送を手掛ける子会社カリツー東日本が2013年に進出。当時構えた岩手営業所(同町六原七里)は同センターに統合した。

 竣工式には同社や町、設計・建設業者など関係者約30人が出席し、神事で完工を祝った。カリツー東日本の吉冨裕亮取締役社長は「岩手進出から10年目のタイミングでセンターを建てることができた。岩手はものづくりで評価されている県で、金ケ崎はそのフラッグシップと思う。製品は(相手に)届いてこそ価値が発揮されるので、ものづくりと物流は表裏一体。センターを活用し地域とお客様の役に立ちたい」と述べた。

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