一関・平泉

手際よくすっきり 萩荘・下大桑飼育者の会 放牧に備えヒツジ毛刈り【一関】

 一関市萩荘の下大桑ヒツジ飼育者の会(桂田清会長)は16日、同市萩荘地内でヒツジの毛刈り見学会と即売会を開いた。ヒツジはすっきりと毛刈りされ、5月中旬からの放牧に備えた。

 毛刈りは羊毛の活用のためだけでなく、夏場の体温調節が難しくなるため、ヒツジの健康管理として実施。毎年実演を担当するのは奥州市江刺でヒツジを飼育している松島英彦さんで、今年もバリカンを使用してサフォーク種20頭の毛を刈った。訪れた親子連れやヒツジを飼育する農家らは、慣れた手つきでもこもこの毛が次々と刈られていく姿に感心して見入っていた。

 6歳の長男らと訪れた同市東山町長坂の菅原佳代さん(43)は「内側の毛があんなにきれいだとは驚いた。羊毛がどういうふうにできるのかを子供たちに見せる良い機会になった」と話した。

 刈った毛をその場で量り売りする即売会も行われ、同市花泉町の金田明子さん(58)は「自宅で開いている創作教室の子供たちと羊毛を洗って染め、ボールなどのおもちゃやフェルトマットにしたい」と買い求めていた。

 現在同会で飼育するヒツジは40頭。桂田会長(72)は「今年は食肉の量を結構出せそうだ」と意欲を見せている。

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