花巻

花巻傘の魅力触れて考え JC企画 市民ら参加 制作体験やWS

ミニ和傘作りを体験し、出来栄えを確かめる親子
WSで花巻傘を有名にするアイデアを発表する参加者

 花巻青年会議所(JC、安部修司理事長)は16日、花巻市若葉町の市文化会館で地域の魅力発信を考える「まちづくりワークショップ~花巻の質的価値~」を開いた。市民らが花巻の伝統工芸である和傘「花巻傘」の制作体験を通してその魅力に触れ、国内外に広めるアイデアを出し合った。

 会員をはじめ幼児から60代までの一般市民ら約80人が参加。県内唯一の和傘工房「滝田工芸」で、全国でも数少ない和傘作りの全工程を一人で手掛ける代表の滝田信夫さん(69)を講師に迎え、ミニ和傘の制作工程の一部を体験した。

 かつて城下町だった花巻では藩政時代士族の内職として和傘作りが盛んで、最盛期には県内で120軒以上、花巻だけでも50軒以上の傘屋があったが、洋傘の普及により次第に減少、1961年には滝田工芸のみになった。

 同JCは、地域に根差した伝統工芸の魅力を知り、愛着を育むとともに、今後のまちづくりに生かしていこうとワークショップ(WS)を企画した。

 「花巻の魅力を発信するために」をテーマにして、WSでは九つのグループに分かれ、花巻傘の魅力と特徴、それを誰に、いつ、どこで伝えるか、花巻傘を有名にするアイデアなどを出し合った。

 インターネット交流サイト(SNS)を活用した情報発信や各所への展示、実際に使ってもらうなど多彩なアイデアがあり、母親と参加した東和小学校2年の大松勇貴君(7)は「温泉旅館やいろいろな商店に飾り、玄関に置いておいたらどうやって作ったか、使い方を聞いてくれる。うわさを聞いて世界中に広まると思う」と語った。富士大出身で葛巻町の自営業天羽翔太さん(24)は「今回のイベントで花巻傘を初めて知った。伝統的で美しくていいもの」と語り、花巻傘の今後の可能性に期待を寄せた。

 同JC地域の質的価値創造委員会の小原朋久委員長は「体験を機に花巻傘の魅力を伝えてほしい。WSで寄せられたアイデアを基に魅力の発信につなげたい」と話していた。

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