北上・西和賀

児童の夢、観光資源表現 記念モニュメント展示 市制施行30周年 さくらホール【北上】

観光資源を背景に、児童一人ひとりの夢とイラストが描かれた「キタカミミライバタ」

 北上市は、市制施行30周年記念モニュメント「キタカミミライバタ」を市文化交流センターさくらホールに展示している。市内小学生が描いた将来の夢とイラストに、展勝地など北上が誇る観光資源、民俗芸能の画像をバックに組み合わせて作製。児童の夢と、まちの魅力を合わせて発信している。

 モニュメントは縦1・5メートル、横2・3メートルの布状で、使用した背景画像は展勝地公園のほか、男山から見渡す市街地、みちのく民俗村、夏油高原スキー場、鬼剣舞の五つ。市内小学校全17校の1~4年生(現2~5年生)の合わせて約3100人が描いた夢とイラストを、学校ごとに5枚の布状モニュメントに並べた。

 遠くからは北上の魅力を示す背景画像が目立つが、近づくと児童の夢とイラストがよく見える。保育園、学校の先生をはじめ野球、サッカーなどのプロスポーツ選手、警察官、消防士、トラック運転手、パティシエ、外科医、大工、自衛隊員、ピアニスト、プロのダンサー、店員、ユーチューバーなど、一人ひとりの将来像が描かれている。

 幼少の娘と共に来館した同市孫屋敷の佐々木歩美さん(35)は「子供たちが、こんなにいっぱい夢を持っているのだと思った。絵もかわいいし、背景も重ね合わせていてすごい」と感心して見入っていた。

 将来を担う児童に、記念モニュメント参加を通じ未来の自分を想像してもらおうと、関東学院大の牧瀬稔ゼミナールの学生が政策提言。同学生や北上商工会議所、北上青年会議所、北上観光コンベンション協会で構成する30周年記念市民参加イベント企画会議が立案した。24日の市制施行30周年記念式典に合わせ、5月8日まで同ホール2階テラスに展示している。

 市都市プロモーション課は「児童一人ひとりの夢、思いが詰まっている。北上の魅力と児童の夢を重ね合わせて見てほしい」と呼び掛けている。

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