一関・平泉

厳美渓 春の装い 桜が満開【一関】

川面と満開の桜のコントラストが観光客を楽しませている厳美渓

 20日の一関地方は最高気温が一関17・5度、千厩16・8度(盛岡地方気象台調べ)と比較的過ごしやすい一日となった。一関市厳美町の名勝天然記念物・厳美渓では桜が満開となり、観光客らが咲き誇った花々を楽しんでいる。

 厳美渓は磐井川によって浸食され、奇岩や深淵などが織り成す渓谷沿いには、ソメイヨシノやエドヒガンなど約200本が植栽されている。同市では10日に桜の開花が宣言され、厳美渓でも直後から咲き始め、満開を迎えた。

 新型コロナウイルスの影響で観光客は例年より少なめだが、天気の良い日には教育旅行などを含めて多くの人が訪れている。エメラルドグリーンの川面と岩を包むように咲く淡いピンクの花の絶妙なコントラストを前に、観光客らは盛んにカメラを向け、名物の「空飛ぶ団子」も人気を集めていた。仙台市から訪れた久保美枝さん(62)は「陽気に誘われて遠出してきたが、きれいな桜を見ることができて良かった」と笑顔で語っていた。

 21日の県内は、高気圧に覆われて晴れるが、気圧の谷の影響により朝晩を中心に曇る見込み。

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