アスパラ 春芽青々 選果作業始まる 販売額目標1億6000万円 JA花巻【北上】
JAいわて花巻が県内一の栽培面積と販売額を誇るアスパラガスの選果は21日、北上市和賀町煤孫の同JA西南アスパラガス選果場で始まった。青々と育ったアスパラガスが作業員によってサイズや品質ごとに分けられ、関東地方や県内へ出荷された。春芽の収穫は5月中旬に最盛期を迎える。
同JAによると、今年は雪解けが遅く生育が心配されたが、気温が高く推移していることなどから順調に進んでいるという。
初日は遠野市のハウス栽培を中心に花巻、北上両市などから約300キロが集められ、選果機で傷や曲がりなどをチェックし等階級を分けた。
収穫が本格化する5月からは、選果機が連日稼動する予定で、夏芽は8月上旬からピークとなる見通しだ。
管内産のアスパラガスは色が濃いのが特徴で、品質も高い評価を受けている。同JA営農部北上地域営農グループ園芸課指導販売係の中村善希さん(35)は「温度差があると甘みを増す。春を代表する旬の味覚と柔らかさを多くの方々に味わってもらいたい」とPRしている。
2021年度は4月の低温などの影響で収量が伸び悩み、出荷量は120トン、販売額は1億3586万円だった。22年度は出荷量152トン、販売額1億6000万円を目標に掲げている。