花巻

赤3点 世界から高評価 仏フェミナリーズ世界コンクール金賞 渋み、力強さ個性豊かに エーデルワイン【花巻】

フェミナリーズ世界ワインコンクールで金賞を受賞したエーデルワインの赤ワイン

 フランスで4月に開催された女性審査員による第16回「フェミナリーズ世界ワインコンクール」で、花巻市大迫町のエーデルワイン(小田嶋善明代表取締役社長)の3アイテムが金賞に輝いた。同コンクールの金賞獲得は2年ぶりで、関係者は喜びを分かち合いながらさらに上質なワインを造ろうと気持ちを新たにしている。

 同コンクールは、世界のワイン業界で活躍するソムリエや醸造家、ジャーナリスト、シェフら女性615人が審査。

 14カ国から4780アイテムがエントリーし、日本からは429アイテムが出品された。

 同社からは、特別醸造限定品シリーズ「ゼーレオオハサマ」の「メルロー樽熟成2019 赤」、「ツヴァイゲルトレーベ樽熟成2019 赤」、「ラタイ 樽熟成2019 赤」が金賞を受賞した。3アイテムが金賞を獲得するのは2019年以来となる。

 メルローはほのかな甘い樽香(たるこう)が感じられ、しっかりとした渋みと果実味が特徴。

 ツヴァイゲルトレーベはブラックベリーを思わせる甘い香りで、しっかりとした渋みと果実味が感じられる。

 ラタイは同町内で栽培している農家は1軒のみと希少な品種で、濃い色合いで果実味とタンニンのある力強さを持ったワインに仕上がっている。

 19年は気温がやや高く、降雨も少なかったかったことから良質なブドウが収穫されたという。醸造部の佐藤文明部長(54)は「昨年のコンクールで賞を逃したのは本当に悔しかった。今回はブドウの状態が良く、完成度の高いワインを出品することができた。特にメルローはここ数年で一番いい仕上がりになった」と語る。

 「ブドウを生産してくれている農家さんの力があってこそ入賞することができた」と感謝し、「今後も上質なワインを届け、来年もコンクールで入賞したい」と意気込みを見せた。

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