奥州・金ケ崎

疾病退散祈りの舞 日高神社春祭で神楽奉納【奥州】

日高神社春祭で「御神楽」を奉納する北下幅神楽

 奥州市水沢の日高神社春祭は22日、同神社社殿で行われ、地域の安寧と疫病退散を祈った。

 同日は午前に例大祭の神事、夕方に神楽奉納が行われた。神事では関係者らが参列し、災禍がなく平安に過ごせるよう玉串をささげるなどした。

 夕方には、同市水沢の奥州胆沢北下幅神楽(千葉新太郎庭元)が「御神楽」を奉納。同神楽の春祭での奉納は、新型コロナウイルスの終息を祈って行われており、2022年で3年目となった。

 太鼓、鉦(かね)、笛の音が響き渡る社殿で、2人の舞い手が疫病の退散などを祈って躍動。「社殿は神聖な場所。機会をもらえた感謝とともにより一層気持ちを込めて奉納させてもらった」と話していた。

 千田宮司は「例年であれば三曲合同演奏会などにぎやかに行われているが、新型コロナウイルスの影響で例年のようにはできない。そのような中でも迫力ある舞を奉納してもらい、神様も喜んでいると思う」と感謝していた。

 水沢地域の春を彩る日高火防祭(ひぶせまつり)は例年4月29日に同神社などで行われているが、コロナ禍で3年連続中止。日高火防祭実行委員会主催の代替イベント「つなぐ伝統 ひぶせの祈り」が29日に開催され、同神社では30日に日高神社火防祭保存会主催の火防祈願祭が行われる。

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